2日目:起きてから夕方まで |
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Tinderは12時間ごとにスワイプできる状態が復活するので、起きたタイミングで更に作業。
すると、ひとりの女性とマッチした。三十代前半で、この近くにいるらしい。プロフィールを見る限り、旅行中というわけではなさそう。近辺に住んでて、繁華街に朝からいるということは、逆に夜まではいなくて、飲みに行くアポを取り辛いのではないかと思うが、ひとまずメッセージを送信。
すぐに返信あり、軽く自己紹介などしているうちに、買い物があって朝から名古屋に出てきているのだということが判明した。
残念ながら、あまり遅くならないうちに帰らなければならず、夜の約束は難しいとのこと。ただ、17時くらいからなら大丈夫ですよ、との言葉も頂いた。
実はこの日、ぼくの用事が終わるのが16時過ぎ。それからは決まった予定がない。早めの時間に調整しておいてラッキーだった。
「その時間ならちょうど空きます!」と答えて、アポ確定。LINE交換も済ませた。
かなり真面目そうな雰囲気で、プロフィール写真から顔がはっきりわからないものの、文面はちゃんとしている。ちょっと攻めにくい、ガードの堅い雰囲気もある。
さて、どうなるか。期待半分、不安半分で用事を済ませ、夕方の待ち合わせ時刻を待った。
2日目:いよいよTinder女子とのディナー |
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約束の17時の少し前、「そろそろ向かいますね」とLINEして、待ち合わせ場所へ。
着くとすぐ、向こうから声をかけられた。こっちは相手の顔がよくわからないので、どうしたものかと考えていたが、意外に積極的みたいでほっとした。
見た感じは、やっぱり真面目そう。どちらかと言うと地味な雰囲気だ。髪は黒く、化粧は薄め。ただ、ネット上によくいる、喋り方に癖があったり視線をなかなか合わせなかったり、コミュニケーションが取りにくいタイプではない。警戒しながらも、お店へ向かう道中、きちんと話せた。
もしかすると、昨日のキャバ嬢がひどかっただけかもしれないが、話が通じるというのは、本当に救われるものだ。
早い時間でもあり、駅からほど近いスタンディングのお店へ。狭いカウンターで身を寄せ合って、お喋り開始だ。
残念ながら、最寄り駅から自宅までは運転しなければいけないということで、アルコールはNGだったが、ジンジャーエールで乾杯。いくつかフードもつまみながら、世間話にしばし花を咲かせた。
2日目:圧倒的に崩しにくい雰囲気に手を出せず |
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その後、仕事の話や、趣味の旅行についてなど、そこそこ会話は繋がった。しかし、心の底から笑うような盛り上がりが、どうしてもない。楽しいという感覚はあるんだけど、どこか一歩引かれているような感じ。
ここで思い切って踏み込むような技術があれば、話は別なのだが、ガヤガヤした立ち飲み(しかも空調があまりきかない)でぴったり密着するような雰囲気でもなく、断念。
消化不良感を漂わせたまま、ほどほどにおなかいっぱいになってお店を出た。
ぼくが泊まっているホテルまで、歩いてほんの数十秒という距離だったので、「次どうしようか~」と話しながら、「部屋来てみる?」なんて冗談っぽく言ってはみたものの、反応は薄い。
これは粘っても収穫なしだな、と判断して、解散することにした。初回でそこまで仲良くなる気のない相手に対し、どうやって親密さを演出するかは、なかなか難しい。
2日目:今回の旅は収穫なしで終了 |
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この日もとにかく暑く、一旦部屋に戻って休憩。この時点でまだ21時にもなっていない。
相席ラウンジに繰り出すとしても、ちょっと中途半端な時間だ。今夜で名古屋滞在は終了。次回デートに繋げるのが目的ではなく、今夜結果を出すことを求めるのであれば、もっと遅い時間に終電を逃した女の子を狙う方が賢いと思って、しばし仮眠を取った。
24時近くに目覚め、EVEのリアルタイム入店状況を確認。すると、なんと完全に男性が先行。女性は20人を切っていて、週末の夜だというのに、この盛り上がらなさは何なのかと驚くほど。
もしかしたら、行ってみればいいことがあったのかもしれないが、どうにもここから一踏ん張りする気になれず、今回の旅は成果なしで終了とした。
初対面の女の子ふたりと飲んだ、というだけで、おもしろくなかったわけではないのだが、セックスまで持ち込めなかったのは反省点。
個人的に、とりあえず会ってから仲良くなっていくより、事前にマッチしてメッセージで下ネタを織り交ぜつつ崩していく方が、ぼくには合っているのではないかと思った。そういう相手がいない土地で、時間がない中で出会い系サイトやマッチングアプリを使っても、部屋に連れ込むところまではいかない。次回からの課題と認識しよう。
2日目:Tinder案件を放流 |
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ところで、実はこの日、Tinderでマッチした人がもうひとりいた。
フィリピンからやってきた23歳の女の子。栄からわずか数キロの場所に住んでいて、その気になればすぐ会えそう。17時スタートの段取りをしている間にも、保険として遅めの時間帯に会う調整はしていた。しかし、日本にあまり慣れていないことを理由に、「姉が働いているバーで飲むのなら、会ってもいい」などと、謎の提案をしてきたため、見送り。
栄からそんなに遠くない場所に住んでいて、帰るのもそんなに難しくない。一体何を怖がっているのかわからないが、もしかすると自分の都合のいい店に誘導しようという不届きな人なのかもしれない(特定の店に連れて行って大金を使わせ、あとで店からキックバックをもらうような話は、ときどき聞く)。
そんな提案をしてくる時点で、ホテルに連れ込んで朝までなんて可能性は限りなくゼロに近いだろうし、無理してお金と体力を失う理由もなく、「そういう条件なら会うのやめよう」とだけ言って終了させた。
出会いというのはどこに転がっているものかわからないが、しかし、いつもそううまくいくものではないんだと、改めて感じた旅だった。次回に向けてきちんと反省して、結果が出るよう努力していきたいと思う。